[スピーチ学習が子供にもたらす達成感は絶大。]
えいごのおへやでは、1年生以上のクラスで、
どのクラスでもスピーチの学習を取り入れています。
レベル1は 自己紹介
レベル2は もう少し視点を広く、身の回りの人やことについて
レベル3は フリースピーチ
といったテーマです。
年度の後半から準備をスタートし、年度末の発表会で披露しています。
まずはお手本の文章を使って、少し単語を入れ替えて自分のことに言い替えます。
レベルがあがるごとに、1人称から2人称、3人称を使用するようになり、
また時制も現在形から、過去の経験を話したり、未来の夢を語ったりと、
広がっていきます。
自分のスピーチ原稿ができあがったら、さて暗記作業に入ります。
低学年は毎週1行、2行ずつ。
中~高学年は、1段落ずつ。といった具合に少しずつ伸ばして記憶していきます。
暗記作業と並行して、表現も工夫します。
自分が伝えたいこと、強調したいことはなにか。
抑揚をつけたり、身振り手振りを考えたりします。
スピーチをやるよ。
というと、最初「え~、やだ~。」と大抵の子供たちは言います。
ところが発表会をやり遂げたあと、「最初はいやだと思っていたけれど、
結構楽しかった!」と伝えてくれた子供たちも少なからずいるのです。
子どもたちの心に変化をもたらしたのは、まさしく「達成感」だったと思います。
スピーチを作る苦労、がんばり、暗記の努力、練習を乗り越え、
本番はどの子も緊張します。
大勢の観客の前で、マイクに向かい、たったひとりで約2分話すのですから。
でもそれをやり遂げた時の子供たちの表情は、本当に印象的です。
私がスピーチ本番の子供たちに課しているのは、
「間違えるかもしれない。忘れてしまうところもあるかもしれない。
でも舞台の上にはひとりしかいないんだ。
自分の力で、最後の”Thank you”までもっていくこと。」
ということです。
最後のThank you. まで言い切ったとき、
やった。できた。間違えちゃったけど、最後まで言えた。
そう思えた子供たちは、ほんとうに大きな自信を手に入れます。
そんな風にして「達成感」を得た子供たちは、
また次の目標を自分で立てていくことができるのだな、
と感じさせられます。
さて、もうすぐ10月。
今年度もまもなく、スピーチ学習がスタートします。
子どもたちがどんな風に挑戦の舞台に立っていくのか、
いまから楽しみにしているところです。
娘が2年生のときの、スピーチ原稿のたたき台です。
字が、、汚い、、
でも自分なりに考えて、言いたいことを書いていたようです。