[つなげるチカラ]
前回に続き、WORD POWER のお話です。
NO.20 のシートのテーマは “Countries”.
国旗の絵から、国の名前を課題にしています。
大人の自分でも思うのですが、
日常の中で、世界の国々の名前、英語での読み方を知る機会はあまり多くないです。
国旗を覚えることに興味があったり、自分に関わりがある国のいくつかぐらいは
知っているかもしれませんが、特に子供たちにとっては、
機会を与えないと、知ることもない ことが多くあります。
しかし英語を覚えようとしている子供たちですから、
ぜひこういったことをひとつのきっかけに、世界に興味を持って欲しいと思います。
このシートを配布したクラスで、子どもたちの言葉にびっくり&感心したことがありました。
幼稚園年長さんのクラス、5歳の子供のひとりが、
国旗を眺めていて、”England” の文字を見てこう言ったのです。
「あ!English ってさ、この国からできたんじゃないの?
だって、Eng のところが似てるもん!」
この年長クラスでは、いま3文字の英単語を読み始めたところです。
単音1文字1文字は読めますが、
長い単語を読むことはまだやっていません。
彼の中で、絵と文字を眺めている中で、
Eng という文字が目にとまり、自分で一文字ずつ、頭の中で音にしたら、
English という単語とつながった。
English は、「英語」だ!と気づいた。
それでこんな言葉がでてきたのでしょう。
子どもって、すごいことに気づくのだなぁ!とほんとうに驚かされました。
またMongolia という国の名前を聞かせたら、
「あ!スーホの白い馬に出てきたじゃん。モンゴルだよ。」という小学生もいました。
小学校低学年の国語の教科書に出てくるお話ですね。
彼のひとことで、クラスの他の子たちの頭の中でも、
スーホのお話と、モンゴルの国旗と、Mongolia という国名が
なにかつながったことでしょう。
「お父さんが、いま出張に行っている国だ!」と、国旗を指さす子もいました。
きっかけは転がっているときもあれば、
転がっていることに気づいて、それを拾い上げないと、見つからないこともあります。
点と点をつなげる子どものチカラを、これからももっと豊かに発揮できるよう、
大人がきっかけを与えてあげたいものです。